SESを辞めてよかったと言える人の共通点|変えた条件と準備

読者の方

SESを辞めてよかったという話をよく聞きます。自分も辞めたら、本当に良くなるのでしょうか。

ぼく

辞めてよかったと言う人には、共通して変えたことがあります。そこを知ってから動くと、同じ結果に近づけますよ。

SESを辞めてよかった、という声は少なくありません。
ただ、その中身を聞いていくと、辞めたこと自体ではなく、辞めたあとに何を変えたかが満足につながっていることが分かります。
反対に、辞めることだけを目的にした人は、次の会社でも同じ悩みを抱えています。

結論から言うと、SESを辞めてよかったと言える人は「商流の位置」「担当する工程」「働く場所と評価者との距離」の少なくとも1つを意識して変えています。
辞める前にこの3つのうち何を変えたいかを決め、在職のまま比べて選ぶことが、よかったと言える転職の条件です。

この記事では、辞めてよかったと言われる理由、実際に変わった条件、後悔した人との違い、そして満足につながる準備を説明します。

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目次

SESを辞めてよかったと言われる、5つの理由

実際によく聞く声を整理します。
どの理由も、変えた条件とセットになっています。

よかった点変わったこと変えた条件
年収が上がった単価の決まり方が変わった元請けや上流の職種へ移った
担当が広がった要件や設計から関われるようになった上流から関われる会社を選んだ
孤独がなくなった同じ会社の人と長く働くようになった自社勤務の会社へ移った
評価が伝わるようになった近くの上司が成果を見てくれる評価者との距離を縮めた
生活が安定した通勤と勤務地が固定された社内SEや在宅中心の会社へ移った

どの理由も、SESという形から抜けたことだけでなく、具体的な条件を選び直した結果です。
何を変えたいかを決めていたからこそ、満足につながっています。

読者の方

辞めればよくなる、というわけではないんですね。

ぼく

そうなんです。何を変えるかを決めてから動いた人が、よかったと言っています。

辞めたあとに、条件はどう変わったか

数字で見ると、変化がより分かりやすくなります。
よくある移り方の例です。

移り方年収担当する工程働く場所
SESから元請けのSIer50万〜150万円増要件定義、設計自社と顧客先
SESから自社開発横ばいか少し増実装、技術の選定自社、在宅あり
SESから社内SE横ばい要件整理、業者管理本社や事業所で固定
SESからITコンサル100万〜250万円増課題整理、提案顧客先中心

年収が横ばいでも満足している人は多くいます。
孤独や通勤の負担が減り、生活の質が上がったことが大きいためです。
金額だけで判断しないことが、よかったと言える転職のこつです。

辞めてよかった人が、辞める前にやっていたこと

満足している人は、準備の段階で共通した動きをしています。

  1. 変えたい条件を1つに絞った
  2. 現場ごとの担当と規模を記録していた
  3. 在職のまま2社以上を比べた
  4. 配属と常駐の割合を面接で確認した
  5. 条件を書面で確かめてから承諾した

1つ目がいちばん重要です。
年収も働き方も担当も全部良くしたいと考えると、どの会社を選んでも不満が残ります。
いちばん解決したい条件を決めていた人ほど、満足度が高くなります。

2つ目は、面接の質を大きく変えます。
担当した工程と規模、工夫した点を具体的に話せた人は、上流から関われる会社に採用されています。

面接で、SESの経験をどう伝えたか

辞めてよかったと言う人の多くは、面接でSESの経験を前向きに伝えています。
現場が変わるたびに仕事を覚えてきたことは、適応の速さとして話せます。
複数の業界を経験したことは、業務の違いを理解している強みとして話せます。

担当が広がらなかった事実も、次は設計から関わりたいという希望として伝えれば、志望動機の核になります。
不満ではなく、次にどう働きたいかを中心に話すことがこつです。

職務経歴書で、差がついた書き方

現場を並べるだけの経歴書と、現場ごとに工夫した点を添えた経歴書では、評価がまったく違います。
障害の原因を切り分けた、確認の手順を整えた、新しく入った人に手順を教えた。
こうした一文があるだけで、考えて働いてきたことが伝わります。

数字を入れられる部分は、できるだけ数字にしてください。
チームの人数、期間、確認にかかる時間の変化などは、規模と成果を具体的に示す材料になります。

辞めて後悔した人との、違い

同じようにSESを辞めても、後悔している人はいます。
違いを知っておくと、同じ失敗を避けられます。

  • 辞めることが目的で、次に何を変えるか決めていなかった
  • 先に退職してから探し、焦って決めた
  • 年収の額面だけで選び、残業が増えた
  • 配属先を確認せず、また常駐中心の会社に入った
  • 担当する工程を確認せず、同じ作業が続いた

とくに4つ目と5つ目は、SESを辞めた人がよく陥る失敗です。
求人票の雰囲気だけで判断すると、形を変えて同じ働き方に戻ってしまいます。

求人票の「自社開発あり」「上流工程に挑戦できる」は、一部の案件や一部の社員だけを指していることがあります。
直近1年で入社した人が、実際にどの案件に入っているかを確認してください。

1つでも当てはまるなら、一度相談しておくと安心です

  • 今の年収が、同じスキルの人より低い気がする
  • 新しい技術を学んでも、業務で使う機会がない
  • 転職したいが、何から始めればいいか分からない
  • 自分の市場価値を一度知っておきたい

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満足につながる、会社の選び方

辞めてよかったと言える転職にするには、選ぶ段階での確認が欠かせません。

  • 自社勤務と常駐の割合を、数字で確かめる
  • 入社後に担当する工程と、配属の決まり方
  • 評価する人が、普段そばにいるか
  • 年収の内訳(みなし残業、賞与の実績)
  • 直近1年の退職者の人数

5つ目は、職場の状態を映す数字です。
人が定着している会社は、配置や評価の仕組みが機能していることが多くなります。

求人を比べるときは、SE転職に強い転職エージェントのまとめで、元請け比率や自社勤務の割合を条件に指定してもらうと、候補を絞りやすくなります。

年収以外に、比べておきたい条件

満足度を左右するのは、年収だけではありません。
通勤時間、在宅勤務の頻度、常駐の有無、評価の仕組み、休日の取りやすさ。
これらを表にして並べると、どの会社が自分に合うかが見えてきます。

辞めてよかったと言う人の中には、年収が下がっても通勤が片道1時間短くなったことで、生活が大きく改善した人もいます。
自分にとって何がいちばん大切かを、先に決めておいてください。

退職を伝えるときに、関係を壊さないために

辞めてよかったと言える人は、辞め方も丁寧です。
常駐先への説明は自社の担当者に任せ、自分からは直接伝えないようにしてください。
契約の話がこじれるのを防げます。

引き継ぎでは、担当作業の一覧、進み具合、注意点を文書にまとめて渡します。
丁寧に引き継いだ人は、現場からも自社からも良い印象を持たれ、業界の中で再び関わることになったときにも関係が活きてきます。

有給は早めに残日数を確認し、最終出社日までに消化できるよう計画してください。
落ち着いて退職の手続きを進めることが、次の職場へのよいスタートにつながります。

辞めたあとにつまずきやすい点と、その対処

移った直後は、SESのころにはなかった悩みが出てきます。
判断を求められて迷う、仕様が固まっていない状態で動く、社内の人間関係に気を配る。
どれも最初の数か月で多くの人が経験するものです。

対処として効くのは、過去の資料や記録を読むことと、判断に迷ったら早めに相談することです。
自社の人が近くにいる環境だからこそ、聞ける相手を早く作ることができます。

半年ほどたつと、こうした悩みは少しずつ減っていきます。
つまずきを感じても、移った判断が間違っていたと急いで結論を出さないでください。

読者の方

移ったあとに迷ったら、SESに戻りたくなりそうです。

ぼく

最初の数か月はそう感じる人が多いです。半年たってから判断すると、見え方がまったく変わりますよ。

移った先で迷いが出たときは、SESを辞めた理由を書いたメモを読み返してください。
何を変えたくて動いたのかを思い出すと、いまの大変さが、変えたかった条件を手に入れるための過程だと分かります。

辞めた理由のメモは、転職活動を始める前に書いておくのがおすすめです。
変えたい条件、避けたい条件、次の職場で大切にしたいこと。
この3つを短く残しておくだけで、迷ったときの判断の軸になります。

辞めてよかったと実感できるまでの期間

移ってすぐに満足できるとは限りません。
多くの人は、最初の数か月は戸惑いを感じます。

元請けに移った人は、判断を求められる場面が増えて最初は緊張します。
自社開発に移った人は、使う技術や進め方の違いに慣れるまで時間がかかります。
この時期に、SESのほうが楽だったと感じる人もいます。

半年を過ぎると、判断の速さや技術の理解が追いつき、任される範囲も広がります。
このころに、辞めてよかったと実感する人が増えます。
最初の3か月で判断しないことが大切です。

辞めてよかった人の、具体的な例

実際にSESを辞めた人の例を紹介します。

ある人は、テストと保守を5年担当したあと、元請けのSIerに移りました。
現場ごとの記録をもとに、障害対応の経験を具体的に説明できたことが評価され、入社後は要件の確認から関わっています。
担当が広がったことで、仕事への手応えが戻ったと話しています。

別の人は、一人で常駐する働き方に疲れ、事業会社の社内SEに移りました。
年収はほぼ変わりませんでしたが、同じ会社の人と長く働けるようになり、休日に仕事のことを考えなくなったそうです。

どちらも、変えたい条件を1つに絞っていたことが共通しています。
客先常駐の働き方の特徴もあわせて読むと、何を変えたいのかが整理しやすくなります。

移り先ごとに、よかったと感じる点と大変な点

同じようにSESを辞めても、移り先によって感じる変化は違います。
よかった点だけでなく、大変な点も知っておくと、移ったあとの戸惑いが減ります。

移り先よかったと感じる点大変だと感じる点向いている人
元請けのSIer上流に関われる、年収が上がる調整と判断の負担が増える決める仕事に手応えを感じる人
自社開発技術を選べる、腰を据えて作れる学び続ける必要がある作ることが好きな人
事業会社の社内SE勤務地が固定、同僚と長く働ける開発の機会が減る生活の安定を重視する人
ITコンサル裁量と年収が大きい求められる速さと水準が高い考えを言葉にするのが得意な人

大変な点があるからといって、選択が間違っているわけではありません。
自分がどの大変さなら受け入れられるかを考えておくと、移ったあとも納得して働けます。

SESで身についた力は、移った先でどう活きたか

辞めてよかったと言う人の多くは、SESでの経験が移った先で役に立ったと話しています。
どんな力が活きたのかを整理します。

新しい環境に、すぐなじむ力

現場が変わるたびに、短期間で進め方を覚えてきた経験は、転職直後の立ち上がりで効きます。
新しい会社の作法や道具にも、比較的早く慣れることができます。

複数の業界を見てきた知識

金融や物流など、いくつもの業界の業務を経験している人は、業務の違いや共通点を説明できます。
事業会社や元請けでは、この視点が要件の整理で重宝されます。

限られた条件の中で成果を出す経験

決定権のない立場で、決まった期限と範囲の中で仕事を仕上げてきた経験は、どの会社でも求められる力です。
段取りと確認の丁寧さは、移った先で評価されやすい部分です。

読者の方

SESでの経験が無駄になるわけではないんですね。

ぼく

むしろ強みになることが多いです。書き方と伝え方を工夫すれば、しっかり評価されますよ。

辞めるかどうか迷っているときの、判断の材料

辞めてよかったという話を聞いても、自分も同じようになるかは分かりません。
判断の材料を集めてから決めてください。

  • いまの年収と、同じ経験の求人の相場との差
  • 担当する工程が、何年変わっていないか
  • 自社の人と話す頻度
  • 休日に気持ちが戻っているか
  • 3年後も同じ働き方を続けている自分を想像できるか

上の2つは数字で比べられます。
下の3つは、自分の気持ちで確かめる項目です。
どちらも欠けている状態が続いているなら、動く価値があります。

反対に、求人を比べた結果、いまの条件が悪くないと分かることもあります。
その場合は、残る選択も納得して選べます。
比べずに我慢する状態から抜け出すことが、いちばん大切です。

辞めたあとに、半年でやっておきたいこと

移った直後の半年は、その後の評価を左右する時期です。
よかったと言える状態に早く近づくために、意識したいことを挙げます。

最初の1か月

新しい会社の進め方と、判断する人を把握します。
分からないことは早めに聞きます。

2〜3か月目

担当範囲の仕組みを図にし、業務の流れを理解します。

4〜6か月目

小さな改善を提案し、任される範囲を広げます。

半年後

できるようになったことを書き出し、上司と次の目標を話します。

SESのころと違い、評価する人が近くにいる環境なら、動いた分だけ評価に反映されやすくなります。
最初の半年を丁寧に過ごすことが、辞めてよかったと実感する近道です。

辞めたいけれど怖いと感じる人へ

SESを辞めることに不安を感じるのは自然なことです。
次が見つからないのではないか、環境が変わって失敗しないか。
そう感じる人ほど、準備を丁寧にする傾向があり、結果として良い転職につながっています。

怖さを減らす方法は、情報を増やすことです。
求人を見て相場を知る、経歴を書き出す、相談先に話を聞く。
どれも辞める決断をしなくてもできます。

SEを辞めたいと感じたときの考え方も参考にしながら、まずは小さな一歩から始めてください。
動いてみて、いまの会社に残る判断をしても構いません。

よくある質問

SESを辞めてよかったと言う人は多いですか

多く聞かれますが、満足している人は変える条件を決めて動いています。
辞めること自体が理由ではありません。

辞めたあとに年収は上がりますか

移り先によります。
元請けや上流の職種では上がりやすく、社内SEでは横ばいのことが多いです。

辞めて後悔する人の特徴は

次に何を変えるかを決めず、配属や工程を確認しないまま入社した人です。

SESの経験は評価されますか

担当した工程、規模、障害対応などを具体的に書ければ評価されます。
複数業界の知識も強みになります。

いつ辞めるのがいいですか

内定が出てから、現場の区切りに合わせて伝えるのが円満です。
体調に影響がある場合は区切りを待つ必要はありません。

まとめ

SESを辞めてよかったと言えるかどうかは、辞めたあとに何を変えたかで決まります。

  • 満足している人は、商流・工程・評価者との距離のどれかを変えている
  • 年収が横ばいでも、働き方が変われば満足度は上がる
  • 後悔の原因は、変える条件を決めずに辞めること
  • 配属と常駐の割合は、面接で数字で確かめる
  • 移ってから半年は、判断を急がない

辞めることはゴールではなく、働き方を選び直すための手段です。
まずは、いちばん変えたい条件を1つ決めるところから始めてください。

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