未経験のITコンサルはきつい?乗り越えられるきつさと、そうでないきつさ

読者の方

未経験でITコンサルに転職しましたが、毎日きつくて、ついていける気がしません。

ぼく

最初の半年は、ほとんどの人が同じ壁にぶつかります。何がきついのかを分けると、乗り越え方が見えてきますよ。

未経験からITコンサルに入った人の多くが、最初の数か月で「思っていた以上にきつい」と感じます。資料は何度も直され、会議では結論を求められ、専門用語についていけない。ただ、そのきつさの大半は能力の差ではなく、働き方の型をまだ知らないことから来ています。

結論から言うと、未経験のきつさは「結論から話す」「資料の型を真似る」「議事録を正確に取る」の3つを身につけると大きく軽くなります。そのうえで、健康に影響が出ている場合や、相談できる相手がいない場合は、環境を見直す判断も正当な選択です。

この記事では、きつさの正体、1年で身につくことの目安、最初の3か月でやること、評価の厳しさとの付き合い方、そして続けるか離れるかの判断基準を順に説明します。

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目次

未経験でITコンサルがきついと感じる理由

未経験から入った人がつまずくのは、能力の差ではありません。求められる働き方が、前職と大きく違うためです。

きついと感じる点起きていること対処
考える速さを求められる結論を短時間で出す必要がある結論から話す型を身につける
資料の水準が高い何度も直しが入る型を真似て作る
専門用語が多い会話についていけない出てきた言葉を毎日調べる
評価が厳しい成果で判断される小さな成果を積み上げる

どれも、最初の半年でほとんどの人が経験します。慣れれば乗り越えられる内容がほとんどです。

読者の方

どれも当てはまります。自分だけができていないのかと思っていました。

ぼく

未経験で入った人なら、誰もが通る道です。順番に型を身につけていけば、必ず軽くなりますよ。

未経験から1年で、身につくことの目安

先が見えないと、きつさは何倍にも感じます。どのくらいで何ができるようになるのか、目安を知っておいてください。

時期ごとの、できるようになること

時期できるようになることつまずきやすい点
3か月議事録と簡単な資料が作れる直しの多さに落ち込む
6か月担当範囲の論点を整理できる結論を出す速さが足りない
1年顧客と論点をすり合わせられる成果を求められる重さ

多くの人が、半年を過ぎたころに手応えを感じ始めます。つらさの大きい最初の3か月だけで、向き不向きを決めないでください。半年ほどたつと、会議で使われる言葉の大半が分かるようになり、資料の直しも目に見えて減っていきます。

最初の1年を、どう位置づけるか

未経験で入った最初の1年は、成果を出す期間ではなく、型を身につける期間と考えてください。そう位置づけると、直しの多さも学びの量として受け止められます。

1年たったときに、議事録、資料、論点整理の3つが一人でできるようになっていれば、順調に進んでいます。

結論から話す型を、最初に身につける

未経験者が最初に指摘されるのが、話の順番です。コンサルの現場では、背景から説明すると最後まで聞いてもらえません。話し方の型を変えるだけで、指摘の数は一気に減ります。

場面よくある話し方結論から話す形
進捗の報告先週から調べていて、まず資料を確認し…予定どおりです。残課題は2つで、明日までに解消します
課題の相談実は顧客の担当者から連絡があって…判断をお願いしたい点が1つあります。A案とB案のどちらで進めるかです
調査の結果いろいろ調べたところ、いくつか分かって…結論は、現行の仕組みで対応可能です。根拠は3つあります

型は、結論、理由、次の行動の3段です。報告の前に、この3つを1行ずつ書き出してから話すと、慣れるまでの間も崩れにくくなります。

最初の3か月で、身につけたいこと

やることを絞ると、負担は軽くなります。最初の3か月は、次の優先順位で取り組んでください。

優先して取り組む順番

  1. 結論から話す習慣
  2. 議事録を正確に取る力
  3. 資料の型を覚えること
  4. 業界と顧客の基本的な仕組みの理解
  5. 分からないことを早く聞く姿勢

1つ目がいちばん効きます。説明の途中で結論を求められる場面が多いため、最初に結論を言う型を身につけると、指摘が一気に減ります。

2つ目も、評価につながりやすい部分です。議事録を正確に取れる人は、会議の内容を理解している人として信頼されます。

先輩の仕事の進め方を、観察して学ぶ

未経験の時期は、教わるより観察から学ぶことが多くあります。見るべき点を挙げます。

ひとつは、会議での話し方です。結論をどのタイミングで出しているか、質問にどう答えているか。そのまま真似すると、自分の話し方も変わります。

もうひとつは、資料の構成です。最初のページに何を書き、根拠をどの順番で並べているか。型が分かると、作る速さが上がります。

3つ目は、顧客との距離の取り方です。どこまでを提案し、どこからを顧客の判断に委ねているか。これが分かると、提案の精度が上がります。

議事録を、信頼につながる形で取る

未経験者に最初に任されることが多いのが、議事録です。地味に見えますが、ここで評価が大きく分かれます。

良い議事録は、話された内容をすべて書き写したものではありません。決まったこと、決まらなかったこと、次に誰がいつまでに何をするか。この3つが最初に書かれていて、読む人がすぐに次の行動に移れる形になっています。

項目書く内容よくある抜け
決定事項合意された内容を1行ずつあいまいな表現で残す
未決事項決まらなかった論点と、決める期限書かずに流してしまう
次の行動担当者と期限担当者を書かない
補足根拠となった数字や発言長く書きすぎる

会議が終わったら、その日のうちに共有してください。早く出すほど、認識のずれを早く直せます。議事録が正確で早い人は、会議の内容を理解している人として、少しずつ論点の整理も任されるようになります。

専門用語についていけないときの、覚え方

会議で飛び交う言葉が分からないと、発言することすらできません。ただ、専門用語は一度に全部覚える必要はありません。

効果があるのは、会議で出た言葉をその場でメモし、その日のうちに3つだけ調べる方法です。意味を自分の言葉で1行にまとめておくと、次に出てきたときに思い出せます。

2週間続けると、会議の話の筋はほとんど追えるようになります。業界の言葉と、顧客の社内だけで通じる言葉は分けて整理しておくと、混乱しにくくなります。

読者の方

分からない言葉だらけで、質問するのもためらっていました。

ぼく

その日のうちに3つだけ、を続ければ大丈夫です。分からない言葉を先輩に聞くのも、最初の数か月なら歓迎されますよ。

用語を覚えるときは、意味だけでなく、どんな場面で使われていたかも一緒にメモしておくと効果的です。同じ言葉でも、顧客によって指している範囲が違うことがあるためです。場面と一緒に覚えると、実際の会議で使えるようになるまでの時間が短くなります。

また、社内の資料に用語集がある場合は、最初の1週間で目を通しておくと、その後の吸収が早くなります。なければ、自分用に作った用語メモを、後から入ってくる人のために整理しておくのもおすすめです。そうした資料づくりは、チームへの貢献として評価されることもあります。

専門用語が分からない状態は、長くは続きません。調べる習慣さえ続けていれば、半年後には自分が説明する側に回っているはずです。

議事録と用語の2つがそろうと、会議で置いていかれる感覚はほとんどなくなります。会議についていけるようになると、次は自分から論点を出せるようになり、未経験者から戦力へと見られ方が変わっていきます。

この変化は、目に見える形では少しずつしか起きません。だからこそ、できるようになったことを週に一度書き出して、進んでいることを自分で確かめてください。

最初の半年を乗り越えた人の多くは、振り返ると、議事録と用語のメモが自分を支えていたと話します。地味な積み重ねほど、後から効いてきます。

資料の直しが多いときの、乗り越え方

何度も直されると、自信を失います。ただ、直しの多さは、未経験者なら誰もが通る道です。

効果的なのは、直された箇所を記録することです。同じ指摘を二度受けないようにするだけで、直しの回数は目に見えて減ります。

もうひとつは、良い資料を真似ることです。先輩が作った資料の構成、見出しの付け方、図の使い方をそのまま型として使うと、水準が早く上がります。

最初から独自の工夫をする必要はありません。型が身につくまでは、真似ることが近道です。

前職の経験を、どう活かすか

SEや業務の経験は、そのまま武器になる

未経験といっても、前職で得た経験は無駄になりません。活かし方を知っておくと、自信の支えになります。

SEだった人なら、仕組みの実現性を判断できます。提案の内容が技術的に成り立つかどうかを見抜ける人は、コンサルの現場でも重宝されます。

業務の現場にいた人なら、利用者の視点を持っています。現場で本当に困っていることを知っている人の意見は、顧客にも響きます。

未経験で入った人が、評価を得るまで

実際に乗り越えた人の例を挙げます。共通しているのは、基本の型を早く身につけたことです。

前職がSEだった人は、最初の3か月で議事録と資料の型を徹底的に真似し、半年後には担当範囲の論点整理を任されるようになりました。技術の実現性を判断できることが、顧客との会話で強みになっています。

業務の現場から来た人は、利用者の視点で課題を説明できることが評価され、1年目の後半から提案の一部を担当しています。どちらも、前職の経験を土台にしながら、型を身につけることで評価を得ています。

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評価が厳しい環境で、自分を保つ方法

小さな成果を記録し、比べる相手を選ぶ

成果で判断される職場では、できていないことばかりが目につきます。自分を保つ工夫が必要です。

ひとつは、小さな成果を記録することです。議事録が褒められた、資料の直しが減った、顧客に質問された。こうした変化を書き残すと、進んでいることが分かります。

もうひとつは、比べる相手を選ぶことです。経験のある同僚と比べるのではなく、入社時の自分と比べてください。半年で差が縮まっていれば十分です。

相談できる相手を、社内に作る

きつい時期を乗り越えた人の多くは、相談相手がいました。意識して作ってください。

年次の近い先輩、同じ時期に中途で入った人、以前同じ案件にいた人。どの立場でも構いません。困ったときに短く相談できる相手が一人いるだけで、負担は大きく変わります。

相談するときは、分からない点を具体的に伝えてください。短い時間で答えてもらえるため、相手の負担も減ります。

長時間労働になりやすい時期の過ごし方

提案の直前や、報告の前は、どうしても忙しくなります。乗り切るための工夫を挙げます。

先に休みを予定に入れておくことが効きます。区切りのあとに休むと決めておけば、忙しい期間の終わりが見え、気持ちが持ちます。

また、睡眠時間の下限を決めてください。夜遅くの作業は効率が落ち、翌日の直しを増やします。早く寝て朝に回すほうが、結果的に早く終わることが多いものです。

残業が増える仕組みと減らし方も参考になります。繁忙期が終わったあとの休みは、先に予定に入れておいてください。

きつい時期に、やらなくていいこと

焦ると、あれもこれも手を出してしまいます。優先度の低いものを挙げます。

  • 休日をすべて勉強に使う
  • 資格をまとめて取る
  • 先輩と自分を比べて落ち込む
  • 完璧な資料ができるまで出さない
  • 分からないことを調べ尽くしてから聞く

4つ目と5つ目は、未経験者がよくやってしまう遠回りです。途中でも見せる、早めに聞く。この2つを守るだけで、直しの回数も時間も減ります。

余裕がないときほど、やることを減らしてください。基本の型が身につけば、自然と速さは上がります。休日は、翌週に使う資料の型を1つ見直す程度にとどめ、残りは休む時間に充ててください。体力が戻ると、平日に吸収できる量も変わります。

辞めるかどうかの判断基準

きつさが続くと、辞めるべきかどうか迷います。判断の目安を挙げます。

  • 入社から半年以上たっても、指摘の内容が変わらない
  • 相談できる先輩や上司がいない
  • 休日も気持ちが戻らない
  • 眠れない日が続き、体調に出ている
  • 評価の基準が示されない

上の2つは環境の問題、真ん中の2つは健康の問題です。健康に影響が出ているなら、期間に関係なく休むことを優先してください。

環境の問題なら、社内の別チームへの異動や、未経験者の育成に力を入れている会社への転職も選択肢になります。

健康に影響が出ている場合は、心と体が削られたときの回復の順番を確認してください。判断は、体調が戻ってからでも遅くありません。

ITコンサルを離れる場合の、次の道

合わないと判断した場合でも、経験は無駄になりません。進む先の例を挙げます。

進む先活きる経験働き方の特徴
事業会社の企画部門課題整理、資料作成繁忙の波が小さい
社内SE業務理解、提案勤務地が固定されやすい
SIerの上流工程要件の整理チームで進める
前職の業界に戻るコンサルの視点即戦力として評価される

短期間でも、結論から話す力や資料を作る力は身についています。どの道でも評価される経験です。

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よくある質問

未経験でITコンサルはやめたほうがいいですか

最初の半年はきつく感じるのが普通です。結論から話す、資料の型を真似る、議事録を正確に取るの3つを身につけると大きく変わります。

資料の直しが多くて自信がなくなりました

直された箇所を記録し、同じ指摘を二度受けないようにしてください。良い資料の構成を真似ることも近道です。

何か月で慣れますか

多くの人が半年を過ぎたころに手応えを感じ始めます。最初の3か月で判断しないことが大切です。

辞めたいときの判断基準はありますか

半年以上たっても指摘が変わらない、相談相手がいない、眠れないなどが続くなら、環境を見直す時期です。

前職の経験は活かせますか

活かせます。SE経験があれば技術の実現性を判断でき、業務の現場経験があれば利用者の視点で課題を説明できます。

まとめ

未経験でITコンサルがきついと感じるのは、能力ではなく、働き方の型をまだ知らないからです。

  • 最初に身につけるのは、結論から話す型
  • 資料は、良い資料の構成を真似て作る
  • 直された箇所を記録し、同じ指摘を二度受けない
  • 多くの人が半年を過ぎたころに手応えを感じ始める
  • 健康に影響が出ているなら、判断より先に休む

最初の1年は、成果を出す期間ではなく、型を身につける期間です。まずは明日の報告を、結論から始めるところから試してみてください。

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