ITコンサルについていけないと感じたら|SEとの違いと、型を身につける追いつき方

読者の方

SEからITコンサルに転職しましたが、会議のスピードも資料の水準も高くて、ついていけません。周りが優秀すぎて、自分だけ取り残されている気がします。

ぼく

SEからITコンサルに移った人の多くが、最初の半年ほどは同じように感じます。求められる仕事の型が違うからです。何についていけないのかを分けると、追いつく順番が見えてきますよ。

ITコンサルは、顧客の経営や業務の課題を整理し、ITを使った解決の方針を示す仕事です。SEの経験を活かせる職種として人気がありますが、実際に入ってみると、考えを短く伝える力、資料の作り方、仕事の速さなど、SEの頃とは違う水準を求められ、「ついていけない」と感じる人が少なくありません。

結論から言うと、ITコンサルでついていけないと感じる原因は「結論から考える習慣がない」「資料の型を知らない」「仕事の速さの基準が違う」「業界や業務の知識が足りない」の4つです。どれも、型を覚えて繰り返すことで身につく力です。SEの経験は、システムの実現性を判断できる強みとして活かせます。半年から1年、型を身につける期間と割り切って取り組むことが大切です。

この記事では、ITコンサルでついていけないと感じる理由、SEとの仕事の違い、追いつくための具体的な方法、SEの経験の活かし方、そして続けるか離れるかの判断の基準を説明します。

登録1分・完全無料

SE・ITエンジニアにおすすめの
転職エージェント3社

  • 1位 レバテックキャリアIT・Web特化 ★5.0 3人に2人が年収70万円アップ。求人53,000件以上 無料で相談する
  • 2位 アサイン(ASSIGN)20〜30代のキャリア設計 ★4.8 AI診断は50万人が利用。5年後から逆算して提案 無料で相談する
  • 3位 ビズリーチスカウトを待つだけ ★4.6 年収1,000万円以上の求人が5割以上 無料で登録する

3社とも相談だけの利用でOKです。費用は一切かかりません。

目次

ITコンサルでついていけないと感じる、4つの理由

まず、ついていけない感覚の中身を整理します。

理由よくある状況追いつき方
結論から考える習慣がない説明が長い、結局何が言いたいのかと聞かれる結論、理由、具体例の順で考える型を身につける
資料の型を知らない資料を何度も作り直しになる1枚に1つの主張、見出しで結論を書く型を覚える
仕事の速さの基準が違う完成度を上げてから出そうとして、遅いと言われる早い段階で途中の状態を見せる
業界や業務の知識が足りない顧客の話についていけず、質問もできない担当する業界の基本を集中的に学ぶ

4つとも、SEの仕事ではあまり求められなかった力です。ついていけないのは能力の問題ではなく、求められる型が変わったことによるものです。

周りが優秀に見えるのは、型に慣れているから

周りのコンサルタントが素早く資料を作り、会議で的確に話しているのは、何年も同じ型で仕事を繰り返してきたからです。入ったばかりの自分と比べる必要はありません。比べるなら、1か月前の自分の資料と、いまの資料を並べてみてください。

ついていけないと感じやすい、場面

ITコンサルでついていけないと感じやすい場面には、共通点があります。

  • 会議で、議論の流れについていけず、発言できない
  • 上司から「で、結論は?」「それで何が言えるの?」と聞かれる
  • 夜遅くまで作った資料を、ほぼすべて作り直すよう指示される
  • 顧客の管理職の前で説明を任され、質問に答えられない
  • 同じ期間に入った人が、先に評価されている

どの場面も、入社して間もない人なら誰でも経験するものです。つらい場面ごとに、次の章からの型を当てはめていくと、少しずつ乗り越えられるようになります。

会議で発言できないときの、最初の一歩

会議で意見を言うのが難しいときは、まず論点を整理する発言から始めてください。「いまの議論は、費用と期間のどちらを優先するか、という点ですね」と整理するだけでも、議論を前に進める貢献になります。事前に議題を読み、自分なりの意見を1つ用意して会議に臨むと、発言しやすくなります。

SEとITコンサルの、仕事の違い

ついていけない原因を理解するために、SEとITコンサルの仕事の違いを確かめておきます。

項目SEITコンサル
主な成果物設計書、プログラム、テストの結果課題の分析、提案の資料、報告の資料
求められる正確さ細部まで正しく動くこと判断に必要な要点が正しく伝わること
仕事の進め方決まった仕様を、計画どおりに形にするあいまいな課題から、仮の答えを立てて検証する
話す相手開発のチーム、顧客の担当者顧客の管理職や経営層
評価されるポイント品質と期限示唆の鋭さと、仕事の速さ

SEは「正しく作る」ことが求められ、ITコンサルは「判断に必要なことを早く示す」ことが求められます。この違いに気づかず、SEの頃の丁寧さで仕事を進めると、遅い、要点が分からない、と言われてしまいます。

読者の方

完璧な資料を作ってから見せようとしていました。

ぼく

まさにそこが、SEから移った人がつまずきやすい点です。7割の段階で見せて、方向を合わせるのがコンサルの進め方なんですよ。

結論から考える、思考の型を身につける

ITコンサルで最初に身につけたいのが、結論から考えて伝える型です。

問いを確かめる

相手が何を知りたいのか、何を判断したいのかを最初に確認します。

結論を一文で書く

調べる前でも、いまの時点での答えを仮に一文で書きます。

理由を3つ以内で並べる

結論を支える理由を、重ならないように整理します。

根拠をそろえる

理由ごとに、数字や事例などの根拠を用意します。

結論から話す

報告や会議では、結論、理由、根拠の順で伝えます。

2つ目の「仮の結論を先に書く」がポイントです。調べ尽くしてから結論を出そうとすると、時間がいくらあっても足りません。仮の答えを立て、それが正しいかを確かめるために調べる、という順番に変えると、仕事の速さも質も上がります。

日常の報告で、型を練習する

思考の型は、日々の短い報告で練習すると身につきやすくなります。上司へのチャットやメールを、「結論:〜です。理由:〜。次の行動:〜」の形で書く習慣をつけてください。短い報告で型を繰り返すうちに、長い資料や会議の発言でも、自然と結論から話せるようになります。

資料の作り直しを、減らす方法

資料の作り直しが続くと、自信を失い、ついていけない感覚が強まります。

  1. 作り始める前に、伝えたい結論と資料の構成を上司と合わせる
  2. 1枚の資料には、1つの主張だけを書く
  3. 各ページの見出しに、そのページの結論を書く
  4. 文章を減らし、図や表で比べられる形にする
  5. 上司の修正の指摘を記録し、同じ指摘を受けないようにする

5つ目の「指摘を記録する」は、上達の近道です。上司からの修正には、多くの場合、繰り返し現れる癖があります。指摘を一覧にして、資料を出す前に見返すだけで、作り直しの回数は目に見えて減ります。

よく評価されている先輩の資料を集め、構成や見出しの書き方をまねることから始めると、型を早く身につけられます。

作り直しの指摘は、成長のための材料です。落ち込むより、次の資料で同じ指摘を受けないことを目標にしましょう。

1つでも当てはまるなら、一度相談しておくと安心です

  • 今の年収が、同じスキルの人より低い気がする
  • 新しい技術を学んでも、業務で使う機会がない
  • 転職したいが、何から始めればいいか分からない
  • 自分の市場価値を一度知っておきたい

どれも、無料のエージェントに相談すれば1回で解消します。転職を決めていなくても使えるので、まずは気になったところに登録してみてください。

  • レバテックキャリア
    実務経験があり、年収を上げたい人に。3人に2人が年収70万円アップを実現しています。
    無料で相談する
  • アサイン(ASSIGN)
    20〜30代で次の一手に迷っている人に。AI診断で向いている道が見えます。
    無料で相談する
  • ビズリーチ
    まだ動くか決めていない人に。登録して待つだけで相場が分かります。
    無料で登録する

しつこい勧誘はありません。費用も一切かかりません。

仕事の速さの基準に、合わせる方法

ITコンサルでは、完成度よりも、早く方向を合わせることが重視されます。

  • 依頼を受けたら、その日のうちに進め方の案を見せる
  • 全体の3割ほどができた段階で、一度確認してもらう
  • 分からないことは、1人で1時間以上悩まずに聞く
  • 完璧を目指す部分と、ざっくりでよい部分を分ける
  • 期限の前日ではなく、余裕を持って途中の状態を共有する

早く見せることは、手を抜くことではありません。方向がずれたまま作り込む時間をなくし、本当に大事な部分に時間を使うための進め方です。

長時間労働で追いつこうとしない

ついていけない焦りから、夜遅くまで働いて差を埋めようとする人がいます。一時的には必要な場面もありますが、睡眠が削られると考える力が落ち、かえって作り直しが増えます。時間を増やすより、型を身につけて仕事の進め方を変えることに力を使ってください。

業界や業務の知識を、短い期間で身につける

顧客の話についていけないときは、担当する業界の知識を集中的に学ぶことが効果的です。

学ぶこと学び方の例
業界の基本の仕組み業界の入門書を1冊読み、主要な会社と収益の構造を把握する
よく使われる用語顧客の資料や会議で出た用語を一覧にして、意味を調べる
顧客の会社の状況公開されている決算の資料や、中期の計画を読む
業務の流れ顧客の業務の流れを図にして、どこに課題があるかを考える

最初の1か月で、業界の基本と用語の一覧を作るだけでも、会議での理解度は大きく変わります。顧客の資料を読み込み、自分なりの疑問を持って会議に臨むと、質問の質も上がっていきます。

会議の前に、疑問を3つ用意する

顧客との会議の前には、資料を読んで、自分なりの疑問を3つ書き出しておきましょう。すべてを質問しなくても、疑問を持って会議に参加するだけで、話の理解が深まります。会議の後に、疑問の答えが分かったかを確かめると、知識が定着します。

詰められるときの、受け止め方

ITコンサルの現場では、上司から厳しく問い詰められる場面があります。「詰め」と呼ばれることもあり、慣れないうちは強いストレスになります。

  1. 問われているのは、自分の人格ではなく、資料や考えの中身だと分けて考える
  2. 答えられない質問は、その場で無理に答えず、確認して回答すると伝える
  3. 指摘された点は、その場でメモし、後で整理して次に活かす
  4. 同じ質問に答えられるよう、想定される質問を事前に準備する
  5. 人格を否定する言葉が続く場合は、別の上司や人事に相談する

厳しい質問の多くは、顧客の前で同じ質問を受けたときに困らないよう、事前に考えを鍛えるためのものです。ただし、人格を否定するような言葉や、長時間にわたる叱責は、指導の範囲を超えています。我慢せず、相談できる人に伝えてください。

読者の方

詰められると、頭が真っ白になってしまいます。

ぼく

最初は誰でもそうです。「確認して、本日中に回答します」と一言言えるだけで、落ち着いて対応できるようになりますよ。

SEの経験を、強みとして活かす

ついていけないと感じていても、SEの経験は、ITコンサルの現場で大きな強みになります。

  1. 提案が技術的に実現できるかを、具体的に判断できる
  2. 開発の費用や期間の見積もりが、現実的かどうかを見極められる
  3. 開発の会社との打ち合わせで、話の中身を正確に理解できる
  4. システムの導入で起きやすい問題を、事前に予測できる

戦略やビジネスの出身のコンサルタントには、実現性の判断が難しい場面が多くあります。「この案は、既存のシステムとのつなぎ込みに時間がかかるため、期間の見直しが必要です」と指摘できる人は、チームの中で頼りにされます。苦手な部分を補いながら、強みを意識して発揮していきましょう。

強みを伝えるときの、ひと言

上司や先輩に、「システムの実現性や開発の見積もりの確認は、前職の経験があるので任せてください」と伝えておくと、強みを活かせる場面を回してもらいやすくなります。苦手を補うだけでなく、得意を自分から示すことも大切です。

最初の1年を乗り切るための、計画

ITコンサルで型を身につけるには、1年ほどの期間を見込んでおくと、焦らずに取り組めます。

最初の3か月は、結論から伝える型と、資料の型を集中的に身につけます。上司の指摘を記録し、毎週見返します。4〜6か月目は、担当する業界の知識を深め、顧客の会議で1回は発言することを目標にします。7〜9か月目は、資料の一部を任されて、作り直しの回数を減らすことを目指します。10〜12か月目は、SEの経験を活かせる場面で、実現性の判断や開発の会社との調整を担い、自分の強みを示します。

1年後に、指摘の数が減り、任される範囲が広がっていれば、ついていけない段階は抜けています。計画どおりに進まなくても、1か月前より少しでも前に進んでいれば十分です。

上司や先輩の力を、上手に借りる

ついていけないと感じるときほど、一人で抱え込まず、周りの力を借りることが大切です。ITコンサルの現場では、質問や相談の仕方が、そのまま評価にもつながります。

  • 作業を始める前に、「この理解で合っていますか」と確認する
  • 先輩の資料の作り方や、会議の進め方を見せてもらう
  • 週に1回、上司に進み具合と困りごとを短く相談する
  • 評価されている先輩に、身につけてよかった習慣を聞く
  • 同じ時期に入った人と、学んだことを共有する

質問の回数が多いこと自体は、悪いことではありません。何が分からないのかを整理してから聞く人は、成長が早い人として見られます。「ここまでは理解していて、この点が判断できません」と伝える形を意識してください。

相談した結果、試してうまくいったことは、相談した相手にも伝えておくと、次からも気にかけてもらいやすくなります。

続けるか、離れるかの判断

工夫しても、ついていけない状態が長く続く場合は、働き方を見直すことも考えてください。

状態考えたいこと
半年ほどで、指摘の数が減ってきている型が身につき始めている。続けながら力を伸ばす
1年たっても、同じ指摘を繰り返し受ける上司に学び方を相談し、担当の見直しも考える
睡眠や体調に影響が出ている休むことを優先し、医療機関に相談する
コンサルの仕事そのものに、やりがいを感じられないSEの経験を活かせる、社内SEやPMOなどの道を考える

ITコンサルで身につけた、結論から考える力と資料の型は、どの職種に移っても役立ちます。離れることになっても、挑戦した経験は無駄になりません。

離れる場合の、次の選び方

ITコンサルを離れる場合は、社内SE、PMO、元請けのSIerの上流工程など、SEの経験とコンサルで身につけた型の両方を活かせる職種を選ぶと、年収や役割を大きく下げずに移れることが多くあります。面接では、コンサルで学んだことを前向きに伝えましょう。

よくある質問

ITコンサルについていけないのは普通ですか

普通です。特にSEから移った人は、求められる思考や資料の型が違うため、最初の半年から1年はついていけないと感じやすくなります。

何から身につければいいですか

結論から考えて伝える型と、1枚に1つの主張を書く資料の型から始めるのがおすすめです。

資料の作り直しが多くてつらいです

作り始める前に結論と構成を上司と合わせ、指摘を記録して見返すと、作り直しは大きく減ります。

SEの経験は役に立ちますか

役立ちます。提案の実現性や、開発の費用と期間を判断できることは、ITコンサルの現場で大きな強みです。

ついていけないので辞めたいです

半年ほど型を身につける工夫をしてから判断してください。体調に影響が出ている場合は、休むことを優先しましょう。

まとめ

ITコンサルでついていけないと感じるのは、SEの頃とは求められる型が違うからです。型を身につけ、SEの経験を強みとして活かしていきましょう。

  • ついていけない理由を、思考・資料・速さ・知識の4つに分ける
  • 仮の結論を先に書き、確かめるために調べる
  • 資料は構成を先に合わせ、指摘を記録して見返す
  • 7割の段階で見せて、方向を合わせる
  • 実現性を判断できるSEの経験を、強みとして発揮する

まずは、次に作る資料の結論を一文で書き、構成と一緒に上司に見せるところから始めてください。その一歩が、作り直しを減らし、ついていける自分への近道になります。

あなたの市場価値を、無料で確かめよう

登録も相談も無料です。応募の義務はありません

転職エージェントは基本的に無料で使えます。1社だけだと紹介される求人が偏るので、気になったところを2〜3社まとめて登録しておくのがおすすめです。

  • 1
    レバテックキャリア
    IT・Web特化で求人53,000件以上。3人に2人が年収70万円アップを実現しています。
    無料登録はこちら
  • 2
    アサイン(ASSIGN)
    20〜30代のハイエンド特化。AI診断で5年後・10年後から逆算して提案してくれます。
    無料登録はこちら
  • 3
    ビズリーチ
    登録して待つだけ。届いたスカウトが、そのまま今の自分の市場価値になります。
    無料登録はこちら

まだ使ったことがなければ、まずはレバテックキャリアから試してみてください。

よかったらシェアしてね!
目次