コンサルで英語ができないときに|必要な場面の分け方と、仕事で使う英語の身につけ方

読者の方

コンサルティング会社で働いていますが、英語ができません。海外の資料や英語の会議がある案件に入ると、ついていけず不安です。

ぼく

英語ができないことで悩むコンサルタントは多いです。ただ、求められる英語の水準は、会社や案件によって大きく違います。必要な場面を分けて考えると、何から始めればよいかが見えてきますよ。

外資系のコンサルティング会社や、海外の拠点を持つ顧客の案件では、英語の資料を読んだり、英語で会議に参加したりする場面があります。英語が苦手なまま、こうした案件に入ると、情報を理解するのに時間がかかる、会議で発言できない、評価や昇格に影響するのではないか、と不安が大きくなります。

結論から言うと、コンサルで英語が必要になる場面は「英語の資料を読む」「英語でメールを書く」「英語の会議に参加する」「英語で発表や議論をする」の4つで、難しさは順に上がります。すべてを同時に身につける必要はなく、読む、書く、聞く、話すの順に、いまの仕事で必要なものから身につけるのが現実的です。英語が必須でない案件や会社も多く、英語だけでキャリアが決まるわけではありません。

この記事では、コンサルで英語が必要になる場面、英語ができないことの影響、仕事で使う英語の身につけ方、当面の乗り切り方、そして英語が必要でない働き方の選択肢を説明します。

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目次

コンサルで英語が必要になる、4つの場面

まず、どんな場面で英語が必要になるのかを整理します。

場面よくある状況難しさ
英語の資料を読む海外の事例の調査、グローバルの方針の資料、製品の説明書低い。時間をかければ対応できる
英語でメールを書く海外の拠点や、外国籍の同僚とのやりとり中程度。型を覚えると書ける
英語の会議に参加する海外の拠点を交えた定例の会議高い。聞き取りに慣れが必要
英語で発表や議論をする海外の経営層への報告、英語での提案非常に高い。準備と経験が必要

同じ「英語ができない」でも、どの場面で困っているかによって、身につけるべきことが違います。自分が困っている場面がどれかを確かめてください。

会社や案件によって、必要な水準は大きく違う

外資系の大手のコンサルティング会社でも、国内の顧客の案件が中心の部門では、英語をほとんど使わないこともあります。一方、海外の顧客や、グローバルの展開の案件では、日常的に英語が必要になります。英語が必要かどうかは、会社名より、担当する案件によって決まる面が大きいのです。

困っている場面が分かったら、その場面に必要な力から順に身につけていきましょう。

英語ができないことの、影響

英語が苦手なことが、仕事やキャリアにどう影響するのかを整理します。

  • 英語が必要な案件にアサインされにくくなる
  • 英語の資料を読むのに時間がかかり、作業が遅れる
  • 英語の会議で発言できず、存在感を示しにくい
  • 会社によっては、昇格の条件に英語の力が含まれている
  • 海外の拠点や、グローバルの案件に関わる機会が限られる

影響の大きさは、所属する会社と部門によって違います。まず、自分の会社で英語がどの程度求められているのか、昇格の条件に含まれているのかを確認しておきましょう。必要以上に不安になる前に、事実を確かめることが大切です。

読者の方

昇格の条件に英語があるかどうか、確かめたことがありませんでした。

ぼく

まずはそこからですね。条件によって、急いで身につけるべきか、長い目で取り組めばよいかが変わりますよ。

英語の力を、上司に正直に伝える

英語が必要な案件にアサインされそうなときは、事前に上司に、読む、書く、聞く、話すのそれぞれで、どこまで対応できるかを具体的に伝えておきましょう。できる範囲が分かっていれば、上司も役割を調整しやすくなり、案件に入ってから困る事態を防げます。

英語が苦手な人が、陥りやすい悩み

英語が苦手なコンサルタントには、共通する悩みがあります。

  • 英語ができないことを、周りに知られたくないと隠してしまう
  • 英語の案件を避け続け、経験の機会を逃している
  • 試験の点数のための勉強ばかりで、仕事で使える力につながらない
  • 完璧な英語を話そうとして、発言できない
  • 英語の力が低いことを理由に、自分の価値を低く見てしまう

特に1つ目は、状況を悪くしやすい悩みです。英語が苦手なことを隠して案件に入ると、重要な場面で対応できず、かえって評価を下げることがあります。上司に正直に伝えたうえで、得意な部分で貢献し、英語は計画的に伸ばす、という形のほうが、長い目で見て信頼を得られます。

英語が得意な人と、役割を分ける

チームの中に英語が得意な人がいる場合は、英語の対応をその人に任せ、自分は分析や資料の作成など、得意な部分で貢献する、という役割の分け方もあります。役割を分けることは、チーム全体の成果を上げるための工夫です。その間に、英語の会議に同席して聞き取りに慣れていくと、少しずつ役割を広げられます。

仕事で使う英語は、読むことから始める

英語が苦手な人が、仕事で使える英語を身につけるには、読む、書く、聞く、話すの順に進めるのが効率的です。

仕事の英語の資料を読む

担当する業界や分野の英語の資料を、毎日少しずつ読みます。

よく使う単語と表現を集める

資料に出てくる業界の用語や、よく使う表現を一覧にします。

メールの型を覚える

依頼、確認、お礼など、よく使うメールの文例を集めて使います。

会議の聞き取りに慣れる

会議の録画や、業界の英語の動画を聞き、よく出る言い回しに慣れます。

短く話す練習をする

自分の担当の状況を、英語で1分ほど説明する練習をします。

仕事で使う英語は、日常会話の英語とは違い、使う単語や表現がある程度決まっています。担当する業界や分野の英語から身につけると、少ない学習の量でも、仕事で使える場面が増えていきます。

英語の資料は、分からない単語をすべて調べるより、見出しと最初の文だけを読んで要点をつかむ練習から始めると、読む速さが上がります。

当面の仕事を、乗り切る工夫

英語の力はすぐには伸びないため、当面の仕事を乗り切る工夫も必要です。

  1. 英語の資料は、翻訳の道具で大まかな内容をつかみ、重要な部分だけを丁寧に読む
  2. メールは、翻訳の道具で下書きを作り、自分で確かめてから送る
  3. 英語の会議の前に、議題と資料を読み、話されそうな内容を予想しておく
  4. 会議の後に、議事録や録画で内容を確認する
  5. 英語が得意な同僚に、重要な場面での確認をお願いする

翻訳の道具は、英語が苦手な人の大きな助けになります。ただし、会社の機密の情報を外部の翻訳のサービスに入力してよいかは、会社の決まりを必ず確認してください。会社が認めた道具を使うことが大切です。

顧客の機密の情報を、会社が認めていない外部のサービスに入力しないでください。

乗り切る工夫を続けながらも、翻訳の道具に頼る割合を少しずつ減らしていくことを意識すると、英語の力も着実に伸びていきます。

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英語の会議で、発言するための準備

英語の会議で発言できないことは、多くの人が抱える悩みです。準備で乗り越えられる部分があります。

  • 自分の担当の報告を、英語で短く書いて準備しておく
  • よく使う表現(確認したい、賛成する、補足する)を覚えておく
  • 聞き取れなかったときに、確認を求める表現を用意しておく
  • 発言は、完璧な文より、短く要点を伝えることを優先する
  • 会議の後に、メールで要点を補足する

英語の会議では、流暢さより、要点が伝わることが大切です。準備した短い文で報告し、聞き取れなかった点はその場で確認する、という形でも、十分に役割を果たせます。発言の回数を少しずつ増やしていくことで、慣れていきます。

会議で使いやすい、短い表現を持っておく

英語の会議では、長い文を話そうとせず、決まった短い表現を使うと発言しやすくなります。確認したいとき、賛成するとき、補足したいとき、後でメールで回答すると伝えるとき、の4つの場面で使う表現を、それぞれ1つずつ覚えておきましょう。場面ごとの型があるだけで、会議で口を開くハードルは大きく下がります。

英語のメールを、速く書くための工夫

英語のメールは、会議や発表に比べて準備の時間を取れるため、英語が苦手な人でも取り組みやすい場面です。

よく書くメールを分類する

依頼、確認、お礼、日程の調整、進み具合の報告など、よく書く種類を洗い出します。

文例を集める

社内の英語のメールや、同僚のメールから、使いやすい文例を集めます。

自分用の文例集を作る

種類ごとに、書き出しと締めの文、よく使う表現をまとめます。

文例を組み合わせて書く

一から考えず、文例を組み合わせて下書きを作ります。

短く、結論から書く

1通のメールでは、伝えたいことを1つか2つに絞ります。

英語のメールは、日本語のメールより短く、結論から書くのが一般的です。丁寧すぎる表現にこだわらず、要点が伝わることを優先すると、書く時間も大きく短くなります。

送る前に、確認しておきたいこと

送る前には、日付や数字、名前の綴り、依頼の期限が正しいかを必ず確認してください。英語の表現が多少ぎこちなくても、事実の誤りがなければ、仕事のやりとりとして大きな問題にはなりません。

英語の学習を、続けるための計画

英語の学習は、短期間で大きな成果を出すより、仕事と両立しながら続けることが大切です。

時間おすすめの学習
通勤の時間の15〜30分業界の英語の記事を読む、英語の音声を聞く
昼休みや空き時間の10分よく使う単語や表現を覚える
週末の1時間英語で自分の仕事を説明する練習をする
月に1回学習の進み具合を振り返り、次の目標を決める

会社によっては、英語の研修や、英語の試験の受験の費用を支援していることもあります。制度を確認し、使えるものは積極的に使いましょう。英語の試験の点数は、昇格の条件や、英語が必要な案件に入るときの目安として使われることもあります。

試験の点数と、仕事で使う力は別に考える

英語の試験の点数は、昇格の条件や社内の目安として使われますが、点数が上がっても仕事で使えるとは限りません。試験の勉強と並行して、実際の仕事の資料やメールで英語を使う機会を作ると、点数と仕事の力の両方を伸ばせます。

英語の力を、キャリアの強みに変える

英語の力は、少しずつでも伸ばしていくと、コンサルとしてのキャリアの選択肢を大きく広げます。

  1. 海外の事例や最新の動向を、日本語の情報より早く調べられる
  2. グローバルの案件や、海外の拠点を持つ顧客の案件に関われる
  3. 外資系の顧客や、海外の同僚と直接やりとりできる
  4. 昇格の条件を満たし、役職の選択肢が広がる
  5. 転職の際に、応募できる会社の幅が広がる

英語を完璧に使いこなす必要はありません。業界の英語の資料を読める、英語でメールを書ける、というところまで身につけるだけでも、担当できる仕事の幅は確実に広がります。

読者の方

読むことと書くことだけでも、役に立つんですね。

ぼく

コンサルの仕事では、読む場面が特に多いので、それだけでもかなり強みになりますよ。話す力は、その後で少しずつ伸ばしていけば大丈夫です。

英語を学ぶ目的をはっきりさせておくと、忙しい時期にも学習を続ける気持ちを保ちやすくなります。

英語の案件に入ったときの、最初の1か月

英語が必要な案件に初めて入ったときは、最初の1か月の過ごし方が大切です。

  1. 案件で使う英語の資料と用語を、最初の1週間で集中的に読む
  2. 会議の参加者と、それぞれの役割を把握する
  3. 会議の議事録や録画で、話の流れと使われる表現を確認する
  4. 自分が担当する報告の形を決め、英語の文例を準備する
  5. 分からなかったことは、会議の後にメールで確認する

最初の1か月は、会議で積極的に発言することより、話の内容を正確に理解し、自分の担当の報告を確実にこなすことを目標にしてください。理解が追いつけば、2か月目以降に発言の機会を少しずつ増やしていけます。

1か月の終わりには、理解できるようになったことと、まだ難しいことを書き出し、次の月の目標を決めてください。

英語が必須でない、働き方の選択肢

英語の学習を続けても、英語を多く使う働き方が自分に合わないと感じる場合は、英語をあまり使わない働き方を選ぶこともできます。

選択肢英語を使う度合い特徴
国内の顧客の案件が中心の部門低い日本の顧客の業務や課題に深く関われる
国内系のコンサルティング会社低い国内の企業の案件が中心
事業会社の企画部門やIT部門会社による国内の事業が中心の会社では英語をほとんど使わない
特定の業界や業務の専門家低いから中程度専門性で評価される

英語ができることは強みになりますが、英語ができないからといって、コンサルとしてのキャリアが閉ざされるわけではありません。業界や業務の専門性、課題を解決する力で評価されているコンサルタントも多くいます。

半年で、仕事で使える英語に近づく計画

英語の力を仕事で使える水準に近づけるには、半年ほどの計画を立てると続けやすくなります。

最初の2か月は、担当する業界の英語の資料を毎日少しずつ読み、よく出る単語と表現の一覧を作ります。3〜4か月目は、よく使うメールの型を覚え、翻訳の道具に頼る部分を減らしながら、自分でメールを書くことを増やします。5〜6か月目は、英語の会議に同席して聞き取りに慣れ、自分の担当の報告を英語で短く話す練習をします。

半年後に、英語の資料を読む時間が短くなり、簡単なメールを自分で書けるようになっていれば、仕事で使う英語の土台はできています。そこから、会議での発言や発表へと、少しずつ段階を上げていきましょう。

よくある質問

英語ができなくてもコンサルとして働けますか

働けます。国内の顧客の案件が中心の部門や会社では、英語をほとんど使わないこともあります。

コンサルで必要な英語の水準はどのくらいですか

会社や案件によって大きく違います。資料を読む程度で足りる案件もあれば、英語で議論する力が必要な案件もあります。

英語は何から勉強すればいいですか

担当する業界や分野の英語の資料を読むことから始め、書く、聞く、話すの順に進めるのが効率的です。

英語の会議で発言できません

自分の報告を英語で短く準備し、確認を求める表現を用意しておくと、発言しやすくなります。

英語ができないと昇格できませんか

会社によっては昇格の条件に含まれていることがあります。自分の会社の条件を確認してください。

まとめ

コンサルで英語ができない悩みは、必要な場面を分けて考え、仕事で使う英語から少しずつ身につけることで、軽くできます。

  • 英語が必要な場面を、読む・書く・会議・発表の4つに分ける
  • 自分の会社で英語がどの程度求められているかを確かめる
  • 担当する業界の英語の資料を読むことから始める
  • 当面は、会社が認めた翻訳の道具と事前の準備で乗り切る
  • 英語が必須でない働き方の選択肢もある

まずは、自分の会社の昇格の条件に英語が含まれているかを確かめ、担当する業界の英語の資料を1つ読むところから始めてください。必要な英語の範囲が分かると、学ぶべきことが絞られます。

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